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1986年にハレー彗星が地球に近付いた時、私の息子達は5歳と2歳で、3人で鵠沼の自宅の小さな庭から夜空を見上げたが、残念ながら彗星は見えなかった。
ハレー彗星は約76年周期なので、次回は2061年で、長男は80歳過ぎの老人になり、計算上の私は106歳の筈だから確率的に生存は極めて低いことになるので、思わず「その時は、お父さんはもう死んでいて、この世にはいないけど…」と言ったら、5歳の息子は一緒に夜空を見上げながら、大粒の涙をこぼしていた。
それから、11年後の1997年3月10日にヘールボップ彗星は、長い尾を引いてやってきた。
自宅の庭からも肉眼で尾を引いているのが、北西の方角にはっきり見えた…
その頃の長男は高校生になり、PCで盛んに作曲したり、音楽に夢中で仲間とCDアルバムを作ったりしていた。
息子は、もう父と一緒に夜空を見上げることはなかった。
その長男も来年は29歳になり、春には父親になる予定である。
日曜日の昨夜に、彼ら夫婦と両家の両親の6人とで食事会をして、出産前後の予定を話している時に、ふと二つの彗星のことを思い出していた。
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